5月14日の火曜日の18:30~20:30に帯広市の帯広市グリーンプラザで行われた
「発達障害の当事者研究の研究交流 –自分の専門家になる-」に参加してきました。
主催者は、発達障害当事者ミーティング「発達ひろば」の三浦さんでした。
第一回目のテーマは「当事者研究の理念と態度」でした。浦河からの参加者は向谷地生良さん、高松さん、山根耕平を含めて6名でした。
この研究交流のテーマは、発達障がいです。
浦河からは高松さんが発達障がい当事者だったので、今回の公演では高松さんは当事者研究の発表から質疑応答まで大活躍でした。
高松さんは年少時から浦河に来るまでの間の発達障がいの爆発の苦労をパワーポイントを使いながら上手にまとめていました。
そのあと高松さんは向谷地さんの5インチの画面のスマホをキーボードとして使い、「当事者研究の歌」などを披露して拍手喝さいでした。
質疑応答の時間では、発達障がいのお子さんを持つご両親や福祉関係者からの質問が多く出ました。
例えば爆発を繰り返す女性メンバーに対して彼女にどのように声かけをしたら良いかという福祉関係の方からの質問に対しては、爆発の体験をたくさん
持っている高松さんが「人と問題を分けるといいですよ。」とユーモアを交えながら丁寧に答えていました。
帯広からは同じく発達障がい当事者のゆずりーなさんという女性の方が当事者研究を行いました。
高松さんと同じような苦労を抱えているということで、人付き合いの苦労などをみんなで研究しました。
今後は第二回、第三回の研究も予定されているということで、発達ひろばの展開が楽しみになりました。
(山根耕平)
自分の経験を伝えている高松くん
当日参加された皆様から感想が届きましたので紹介します。
・初めて当事者研究に参加できました。ありがとうございました。
・帯広ではまだまだ弱さをさらけ出す仲間作り、そういう場の継続が続かないなぁと感じているので、
こういう研究としての息の長い関係が続く、心の居場所があるといいなぁと感じた。
長期入院ではなく、その人の生活力を支えられるサポート、何気なくいつもと変わらずいられる関係を継続できたらなぁと感じた。
生きづらさというのは誰もが持っているので、発達障害に関わらず自分研究に生かせる内容だと思いました。
・障害ではなく個性として受け止め、楽しんでいる感じがして、参加して良かったです。
笑いがあって良かった。話が上手だと思いました。頑張ってほしいと思いました。私も頑張ります。
・当事者研究というものが、お話を聞くだけではよくわからなかったのですが、一人対みんなという関係と、
その人の問題をみんなで並列で考えるという関係の違いというのがとてもよくわかりました。仲間という存在の大切さもよくわかりました。
・当事者の抱える社会への生きづらさをもっともっと社会にわかって欲しい。私自身当事者ではないが、
彼らが前向きに生きられる地域社会が形成されるのが楽しみです。
・皆さん大変なことが多かったでしょうが、表情が明るく楽しそうに見え、自分のことを話すこと、
人とつながることが助けになっているのだろうなと思いました。
帯広にももっと多くのこのような場があれば良いと思いますし、社会的にも認知されるようになることを望みます。
ご参加いただきありがとうございました。
第2回、第3回も紹介していきます。