研究者:林園子
1.苦労の場面
何度も同じことを聞いたり、ひとにしつこくしてしまう苦労(くどうくどき現象)で悩んでいた時。
2.対処のスキル
どんな場面で「くどき現象」が現れるのかを検証した結果、
な…悩みがあるとき→文字通り悩みがあるとくどくなる
つ…疲れているとくどくなって、とらわれがひどくなる
ひ…週末や夜など、暇疲れするとくどくなる
さ…さみしい時、夜ひとりでいる時など
お…お金がないとき、お腹が空いた時、お薬を飲み忘れたとき、お薬があってないとき
主にこの5パターンに分類できた。
これを基に日頃から「なつひさお」を使って自己チェックをし、その時の状況にあった自己対処をする。
3.効果
自分の状態を「なつひさお」の5項目でチェックすると、安心できるようになった。幻聴さんやとらわれにジャックされているときは、自分ではなかなか自分の状態に気づきにくい。そのようなときでも、誰かと一緒にチェックしたり、「今のなつひさおはどう?」と声をかけてもらえると、自分で対処できる。
「なつひさおチェック」は多くの人にも当てはまることがわかってきた。
●「なつひさお」とそれに伴う自己対処の例
な(悩みがあるとき)→すぐ相談。仲間のところに行って、自分を語る。
つ(疲れているとき)→ゆっくり休む。たっぷり眠ると翌朝にはけろっとしている。
ひ(ひまなとき)→人とおしゃべりをする。体を動かす。好きな音楽を聴く。など
さ(さみしいとき)→仲間のところに遊びに行く。誰かに電話する。
お(お金がない、お腹が空いた、お薬を飲んでいないとき)→食べる。服薬する。お薬がないときはすぐ受診。